介護派遣は未経験でも働ける?派遣とは!そのメリット・デメリットも紹介

未経験から介護職で働くにもいろいろな雇用形態があるね!

正社員もいいけど、子育て中など生活スタイルによってはパートやアルバイトも選択のひとつだね。

求人によっては「派遣」って形態もあるけど、どんな働き方なのかな?未経験でもできるのかな?

そうだね、「派遣」の詳しい働き方が知りたいね!
この記事は、介護派遣ってどんな働き方なの?未経験でも大丈夫?、介護派遣として働くメリットやデメリットを知りたい!、未経験者が介護派遣会社を選ぶ時のポイントを知りたい!などお悩みの方にぴったりの内容です!
介護業界で35年働いて5種類の資格を取得した私が分かりやすくお伝えしますね。
記事の前半では、介護職で働く時に知っておきたいことや、派遣社員の働き方、介護派遣として働くメリット・デメリットについてご紹介します。
後半では、介護派遣に向いている人・向いていない人、未経験者が介護派遣会社を選ぶ際のポイントや未経験者におすすめの派遣会社をご紹介しますね!
この記事でご紹介する情報を参考に、未経験でも、自分の生活スタイルに合った雇用形態で介護職に転職できることが分かったら、ぜひチャレンジしてみてください。安定したお仕事が見つかり、お給料アップやさらにキャリアアップの道も見えてきますよ!

介護派遣は未経験でも働ける?

介護派遣は未経験でも働くことができます!
実際に介護職の求人には「未経験可」「未経験歓迎」「未経験Ok」「無資格・未経験Ok」などのキーワードが見られますよ。少子高齢化が深刻な日本では介護職員不足も大きな問題となっており、介護業界では未経験の職員も積極的に採用し教育することで対応しています。
介護職は専門的な知識が必要な仕事なので、資格がないとできる業務内容は限られますが、働きながら学ぶことができるため入職時に知識がなくてもOKですよ。
ただし、未経験で資格がないと経験者に比べ時給は低くなります。また派遣先によっては即戦力を求められるなどもあり、まずは派遣会社とよく話し合い未経験者が働きやすい環境の職場を紹介してもらうことも大切ですね。
未経験でもできる介護の仕事

介護の仕事は、介護職員初任者研修以上の資格がないと利用者さんに直接触れる「身体介護」の業務はできません。
しかし、なかには資格がなくてもできる仕事もあります。ここでは未経験でもできる介護の仕事をご紹介しますね。
生活援助業務
生活援助とは、掃除や洗濯、食事の準備、日用品の買い出しなどの利用者さんの生活をサポートする業務です。
清掃
訪問介護(ホームヘルパー)では、利用者さんの自宅の掃除やゴミ出しなどの仕事を依頼されることがあります。掃除は基本的なスキルなので未経験でも担当することができますね。
また介護施設は利用者さんの生活の場になるので、施設内を清潔にし快適に過ごしてもらうことは大切な仕事です。
トイレや洗面所、食堂や廊下などが主な場所ですが、入居型施設では利用者さんの居室も清掃する場合がありますよ。
食事の配膳
料理は専門のスタッフが行う場合が多いですが、配膳や下膳は介護職員が担当します。
介護施設での食事は利用者さんの状態に合わせてメニューや形態が違うため、間違いなく配膳することが大切です。
利用者さんの顔や名前を早く覚え、座席表や食札の確認も忘れずに行いましょう。
食事が終わったら下膳をし、口腔ケアの準備をします。
シーツ交換
介護施設では利用者さんが使うベッドのシーツを定期的に交換しています。
寝たきりの方や床ずれになる方もいるので、ベッドを清潔に保つのは大切な仕事です。
短時間で手際よく交換したり、シーツにシワがよらないようにベッドメイキングをするなど、きびんさと丁寧さも求められますね。
有資格者のサポート
訪問介護(ホームヘルパー)では、無資格で直接身体に触れる身体介護を行うことはできませんが、施設内であれば有資格者の指示のもとで身体介護を行うことができます。
シーツ交換や掃除・配膳などの業務からはじめて、介護の仕事に慣れてきたら徐々に身体介護の業務も教えてもらいましょう。
身体介護には、排泄介助、食事介助、入浴介助、移乗・移動介助などがありますが、まずは利用者さんの着替えなどの簡単な作業からはじめて、経験を積むことで徐々に専門的なスキルが必要な身体介護も行えるようになるでしょう。
送迎業務
デイサービスなどでは利用者さんの送迎も大切な仕事です。
利用者さんの自宅まで車で迎えに行き、デイサービスが終わったら自宅へ送り届けます。
専任のドライバーを雇っている施設もありますが、介護職員が分担して送迎している施設も多くありますよ。
送迎業務を行うには運転免許が必要ですね。
事務業務
介護事業所の事務作業には、電話対応や来客対応、職員の勤怠(シフト)管理や備品購入、また介護報酬の請求(レセプト作成)や請求書作成などがあります。
専任の事務職員がいる場合もありますが、小規模な事業所であれば介護職員が事務業務を任されることもあります。
PCスキルがあったり、事務職の経験があり介護事務に興味のある場合は、面接時に相談してみるのもいいですね。
介護職で働く時に知っておきたいこと

介護サービスにはお泊りや通いなどいろいろな種類があり、サービスにより働く時間帯や働き方にも違いがあります。
ここでは介護サービスの種類や働き方など、介護職で働く前に知っておきたいことをご紹介しますね。
3つの事業形態
介護業界にはそれぞれ違った目的を持つさまざまなサービスがあります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
入所系
入所系は、施設に入居する利用者さんに介護サービスを提供します。
代表的な施設として、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、有料老人ホームなどがありますよ。
入居系は24時間対応が必要となり、夜勤があり土日祝も出勤となる職場がほとんどです。
通所系
通所系は、利用者さんの自宅から施設に通ってもらい介護サービスを提供します。
通所系には、デイサービスやデイケアなどがありますが、基本的には日中のサービスなので夜勤はありません。また、日曜日をお休みとしている事業所も多いですね。
訪問系
訪問系は、利用者さんの自宅を訪問し介護サービスを提供します。
よく知られているサービスとして、訪問介護事業所「ヘルパーステーション」や訪問入浴などがあります。
事業所の営業時間によって勤務は違いますが、基本的には日中のサービスが多いですね。
また、ヘルパーステーションは登録制の求人もあり、週1日や1時間から働ける事業所もありますよ。
いろいろある雇用形態
介護職の現場では、雇用形態の違いによって働き方もいろいろ変わってきます。一つひとつご紹介していきますね。
正社員
未経験、無資格でも正社員として勤務することはでき、募集を行っている事業所もありますよ。
正社員の場合はお給料も安定していて、事業所によって異なりますが各種手当や昇給・賞与・退職金などもあります。
また介護スキルをアップすることで、介護リーダーなどのキャリアアップも目指せますよ。
一方で残業があったり、責任のある仕事を任されることもありますね。
契約社員
契約社員は、事業所と一定の期間を決めて契約を交わし働く形態で、契約期間は基本的に最長5年とされています。
契約社員の場合は「常勤」と「非常勤」があり、「常勤」の場合は月給制の勤務で、「非常勤」は日給制や時給制になることが多いです。
事業所によっては、契約満了に合わせて正社員として採用を行う場合もありますよ。
即戦力を求めている場合が多く、募集が有資格者や経験者に限定されている場合もあります。
派遣社員
派遣社員は、派遣会社と契約を交わし派遣先の事業所で働く形態で、派遣先の事業所の指示のもとで仕事をします。
夜間専任や日中のみ、週2〜3日の勤務など条件を付けることもできますよ。
派遣といえば、派遣会社と登録する「登録型派遣」が一般的ですが、派遣会社と雇用契約を結び社員や契約社員になる「常用型派遣」や、紹介先で契約終了後、正社員または契約社員になることを前提とした「紹介予定派遣」もあります。
パート・アルバイト
パート・アルバイトも事業所と一定の期間を決めて契約を交わして働きます。
お給料は通常時給制で、自分の生活スタイルに合わせて勤務日数や時間を選ぶことができるので、プライベートと仕事の両立がしやすくなりますよ。
ただお給料は正社員より低く、ボーナスもないので収入面では不安がありますね。
シフト制の勤務形態
介護職は日勤や夜勤など交代で働くシフト勤務がほとんどです。
施設によって勤務時間は違いますが、代表的には日勤と夜勤の「2交代制」、日勤・遅番・夜勤の「3交代制」、早番・日勤・遅番・夜勤の「4交代制」などがあります。
施設の種類や入居型か通所型かなどで、シフトの組み方は変わりますよ。
2交代制
2交代制のシフトは、日勤と夜勤に分かれて働きます。
夜勤の勤務時間が長くなりますが、夜勤明けとその翌日は基本的にはお休みとなりますよ。
3交代制
3交代制のシフトは、日勤・遅番・夜勤に分かれて働きます。
夜勤の勤務時間が短くなるので体力的に不安のある方にはおすすめですね。
4交代制
4交代制シフトは、早番・日勤・遅番・夜勤に分かれて働きます。
夜勤の勤務時間は長くなりますが、夕食後や翌日の朝食時には遅番や早番のスタッフがいるので協力してもらえますよ。
通所系・訪問系
通所系や訪問系の事業所は、日中のみの営業で週末はお休みするところがほとんどです。夜勤はないので、子育て中の方にも働きやすいですね。
訪問系サービスでは、希望の曜日や時間帯だけ働く「登録ヘルパー」もありますよ。

派遣社員の働き方

介護派遣とは、派遣会社に登録をして雇用契約を結び、派遣会社から紹介された介護事業所で介護職として働くことです。
自分で仕事を探す手間がかからず、プライベートに合わせた仕事ができる、派遣会社によっては福利厚生も充実している、などの理由から選ばれることも多くなっています。
派遣社員と正社員の違い
派遣社員 | 正職員 | |
雇用主 | 派遣会社 | 勤務先 |
給与の支払い | 派遣会社 | 勤務先 |
給与形態 | 時給制 | 月給制 |
雇用期間 | 最長3年 | 無期雇用 |
研修 | 派遣会社が実施 | 勤務先が実施 |
相談 | 派遣会社が対応 | 勤務先企業が対応 |
派遣社員は派遣会社と雇用契約を結ぶので、日々の業務の指示は勤務先の企業から受けますが、お給料は派遣会社から支払われます。また社会保険や各種手当などの福利厚生も派遣会社が実施します。
正社員だと就業中の困りごとは自分で勤務先に交渉することになりますが、派遣社員だと入職後も派遣会社のサポートがあり、困りごとの相談をすることができ勤務先との対応も派遣会社がしてくれます。
派遣社員の契約期間
労働者派遣法では、派遣社員が同じ派遣先で働けるのは、最長3年まで(3年ルール)と定められています。
しかし、一般的には3〜6ヶ月ごとに契約更新するケースが多く、1ヶ月と短い期間で契約することもありますよ。
同じ職場で3年以上に働きたい場合は、部署異動を行ったり、派遣先企業に直接雇用されるか、派遣会社の無期雇用社員となって派遣されることなどで可能となります。
派遣社員の働き方
派遣社員には、「登録型派遣」「常用型派遣」「紹介予定派遣」の働き方があります。
働き方の違いを一つずつ紹介していきますね。
登録型派遣
登録型派遣は、派遣会社に登録し派遣先が決まった時点で派遣会社と雇用契約を結び、派遣期間が終了すると雇用契約も終了します。
一般的に「派遣社員」といえば、登録型派遣を指しています。
派遣会社に登録しているので、次の派遣先が決まれば再度雇用契約を結ぶことが可能ですが、派遣先が決まらない期間はお給料が支払われないことになります。
メリットは、自分の生活スタイルに合わせて仕事を選べたり、複数の違った環境の職場で経験を積むこともできたり、複数の派遣会社にも登録できますよ。
常用型派遣
常用型派遣とは、派遣会社と無期雇用契約を結び派遣先で働く働き方です。
派遣期間が終了しても雇用関係は続き、次の派遣先が決まるまでの間もお給料が支払われます。安定した雇用や収入、またスキルアップやキャリアアップを目指す方にはおすすめですね。
デメリットは、登録型派遣のように派遣先を自由に選ぶことは難しく、派遣先での勤務時間や仕事内容なども希望通りにならない場合があります。
常用型派遣では、専門的な知識やスキルを必要とする、IT関連や製造業、研究機関などの職種が多いのが特徴です。
紹介予定派遣
紹介予定派遣は、派遣先で正社員や契約社員として働くことを前提に一定期間(最長6ヶ月)働き、派遣期間終了時に働く人と派遣先企業の合意でその企業と直接雇用の契約を結ぶ働き方です。
自分の希望に合った職場で働きたい派遣社員と、良い人材を確保したい企業のミスマッチを防げるメリットがあります。
いつか正社員を目指している人には、派遣期間中に本当に自分の条件に合った企業なのか体験でき、自分に合わなかったら次の派遣先を探せばよいので、転職の失敗のリスクが避けられる方法ですね。
介護派遣で働くメリット

介護業界では介護派遣として働いておられる方も多くいます。ここでは介護派遣として働くメリットをご紹介しますね。
時給が高めに設定されている
介護派遣は、パートやアルバイトより時給が高めに設定されていますよ。
そこには、介護業界の人手不足という問題があり、介護事業所が高い時給でも介護派遣を必要としている事情があるようです。
介護事業所のメリットとしては、急な欠員にも介護派遣ならすぐに対応ができ、必要な期間だけ人材を確保することができます。
また、採用にかかるコストを抑えられることや、派遣社員の給与計算や社会保険、退職などの手続きは派遣会社が行うので業務の手間がはぶけるなどがあります。
介護派遣の時給は、派遣会社や派遣先によって異なります。また日払いや週払いなどお給料の支払い方もいろいろあるので、希望がある場合は派遣会社を選ぶときにチェックしておきましょう。
希望の勤務時間やエリアで働ける
派遣労働の大きなメリットの1つとして、ライフスタイルに合わせて勤務時間や勤務地などを選ぶことができることがあります。
正社員であれば、毎月の勤務日数が決まっており、休日も希望通りにならないこともありますが、介護派遣だと、働く曜日や勤務時間など希望を派遣会社に伝えると、派遣会社が派遣先と交渉してくれるので、自分の希望に沿った働き方のできる派遣先を見つけることができますよ。
基本的に残業や希望しない夜勤も強要されることはなく、介護事業所から無理を頼まれても派遣会社が間に入り交渉してくれます。
また派遣労働だと勤務地も、自宅の近くや通勤に都合の良い場所を選ぶことができるなどもあり、子育て中やプライベート時間を優先させたい方にはおすすめの働き方ですね。
いろいろな介護事業所で経験を積める
介護職の求人は、無失格・未経験だと正社員の募集は少ないかもしれませんが、介護派遣だと「未経験可」「無資格・未経験OK」の求人も多く見られます。
介護の資格取得を支援している派遣会社を選べば、働きながらキャリアアップも目指せますよ。
また介護派遣は、短期契約になるのでさまざまな介護事業所で働くことができます。正社員だと1つの介護事業所で経験を積むことになりますが、介護派遣だと特別養護老人ホームなどの入所施設からデイサービス、訪問介護など事業形態のちがった介護事業所で働くこともできます。
さまざまな介護事業所で経験を積むことでスキルアップし、そのうち自分に合う介護事業所の形態も分かってくると、紹介予定派遣などを利用し正社員を目指すのもよいですね。
派遣会社のサポートを受けられる
派遣会社に登録をすると、担当者が希望の勤務時間や曜日・勤務地などのヒアリングを行い、希望条件に沿った求人を提案してくれます。派遣先との条件交渉も派遣会社が行ってくれるので無理なく希望の勤務先を見つけることができますよ。
また、介護派遣は短期契約なので職場の人間関係に巻き込まれにくいメリットがありますが、もし困りごとが発生したとしても派遣会社が相談に乗ってくれて、一緒に解決方法を考え勤務先に交渉をしたりもしてくれます。
その他にも、契約期間が近づくと次の派遣先を探してくれたり、派遣会社の福利厚生や資格取得支援を受けられることもありますよ。
介護派遣で働くデメリット

介護派遣には多くのメリットがありますが、やはりデメリットもいくつかあります。あらかじめ知っておくと実際に働きたいときの参考になるので、ここではデメリットについてご紹介しますね。
昇給やボーナスがない
派遣はアルバイトやパートに比べて時給は高めですが、正社員のように昇給やボーナスは期待できません。
正社員と同じような仕事をしているのに、昇給やボーナスがないことにモチベーションが上がらない方は、正社員としての働き方を目指すのもよいでしょう。
また、派遣社員は派遣先介護事業所の福利厚生や資格取得支援の対象にはなりませんが、派遣会社の福利厚生や資格取得支援を利用することができます。派遣会社を決めるときにはぜひチェックしておきましょう。
管理職を目指すのは難しい
介護派遣は基本、短期的な契約なので管理職を目指すのは難しいといえます。介護事業所の経営や管理業務はその事業所で経験年数を積んだ正社員に期待されます。
介護派遣は現場の介護業務がメインとなりますが、短期間契約なので責任のある仕事を任せてもらえなかったり、即戦力として見られきちんと指導してもらえないなどもあるようです。
働き始めて悩みごとが起きたときは、派遣会社の担当者に相談すると対応してもらえますし、無資格の方は資格を取得することで、任される業務も多くなるのでぜひチャレンジしてみてください。
職場の人間関係が築きにくい
介護派遣は基本短期的な契約で働くので、職場での人間関係が築きにくいということがあります。
介護事業所の職員によっては「短期間だから」と深くかかわらないなどもあり、派遣社員としてもすでに出来上がっている職場の人間関係に入り込みづらいということがあるようです。
しかしそれは、職場の人間関係のトラブルに巻き込まれにくい、人間関係に悩んでも短期間で職場を変えられるというメリットにもなります。
さまざまな職場を体験して自分に合う雰囲気の職場が見つかったら、紹介予定派遣などを利用し正社員を目指すのもいいですね。
同じ職場で働き続けることが難しい
労働者派遣法では、派遣社員が同じ派遣先で働けるのは、最長3年まで(3年ルール)と定められています。
そのため、1つの介護事業所で人間関係を築いたり、キャリアを積んでスキルアップしたいと考える方にはデメリットとなります。
短期的な契約で働くのが介護派遣のメリットでもありますが、いつかは正社員になりたい、キャリアアップして管理職になりたいなどご希望の方は、紹介予定派遣などを利用し長期的に働く道を目指すのもいいですね。
介護派遣に向いている人・向いていない人

介護派遣のメリットとデメリットが分かったところで、ここでは介護派遣として働くのに向いている人・向いていない人としてまとめてみました。
数ヶ月間働き、契約終了後は次の派遣先に移る働き方は、新しい環境に柔軟に対応できる方や、いろいろな職場を経験してスキルアップしたい方には向いていますが、一方で安定した収入や環境で働きたい方や、管理職など責任ある立場を求める方は正社員での働き方が向いているようです。
介護派遣に向いている人
高い時給で働きたい人
介護派遣はパートやアルバイトに比べ時給が高い傾向にあります。
そこには、介護業界の慢性的な人手不足という問題がありますが、介護事業所にとって派遣社員は、採用のコストが抑えられ事務手続きの手間もはぶけ、必要な時に必要な期間だけすぐに対応できるので、とても重宝する存在となっています。
プライベートと仕事を両立したい人
介護派遣は、勤務日数や時間、夜勤の有無など希望の条件に沿った働き方をすることができます。
そのため、子育て中で夜勤が難しい、副業をしたい、または趣味や勉強の時間を大切にしたいなど、プライベートと仕事を両立させたい方には向いている働き方ですね。
また、派遣社員だと扶養内で働くこともできますし、異動や転勤の心配もありませんよ。
いろいろな職場で経験を積みたい人
介護派遣の契約は3ヶ月〜6ヶ月が一般的なので、短期間でいろいろな介護施設を経験することができます。
特別養護老人ホームのような入所施設や、デイサービスなどの通所事業所、または訪問型のヘルパー事業所など、いろいろな事業形態を経験することができるのでスキルアップにつながります。
また、いろいろな介護事業所を経験するうちに、自分に合った施設・事業所が見つかったら、紹介予定派遣などを利用し正社員としての働き方を目指すのもよいですね。
職場の人間関係で悩みたくない人
1つの介護事業所で長期間働いていると、職場の人間関係に悩まされることもありますが、介護派遣は短期間契約なので、人間関係のトラブルに巻き込まれにくいメリットがあります。
もしトラブルに巻き込まれたとしても、派遣会社の担当者に相談ができ対応してもらえますし、好転しなければ派遣先を変えてもらうこともできます。
介護の仕事は好きだけど、人間関係が苦手だなという方にはおすすめの働き方ですね。
介護派遣に向いていない人
ボーナスや退職金を受け取りたい人
介護派遣はパートやアルバイトに比べ時給が高めに設定されていますが、安定した収入やボーナス・退職金を希望する方には派遣の働き方は向いていません。
また、派遣先の介護事業所の福利厚生や資格取得支援制度の対象にもなりません。派遣会社の福利厚生や資格取得支援は受けられるので、派遣会社を探すときのチェックのポイントですね。
同じ職場で長期的に働きたい人
介護派遣は短期間契約なので、せっかく派遣先の職員と人間関係を築き利用者さんと信頼関係を築いても、契約期間が終了すればそこまでで次の職場でまた一からとなってしまいます。
また、1つの施設・事業所で勤務経験を積むことで、施設・事業所側からも期待され早くキャリアアップできたり、管理職を目指したりすることができます。
1つの施設・事業所で長く働き、着実に実績やキャリアを積んでいきたい人には向いていない働き方ですね。
新しい環境が苦手な人
介護派遣は数ヶ月の契約期間が終了すれば次の職場で働くことになるので、そのたびに新しい職場環境で働くことになります。
すぐに新しい職場の環境や人間関係に馴染まなくてはならないので、プライベートも大切にしたいけど新しい環境になれるには時間がかかるという方は、派遣ではなくパートやアルバイトの方かいいかもしれませんね。
介護派遣として働くまでの流れ

介護派遣として働くまでには、以下のようないくつかのステップが必要です。
派遣会社に登録
まずは相談をしたいという段階でも登録はできます。
登録はWebや電話で行い、登録・解約は基本的に無料です。また、別の派遣会社にすですでに登録していても登録することができますよ。
ヒアリング
派遣会社の担当者から連絡があり、電話や面談によりヒアリングが行われます。
希望の勤務地や勤務時間、また介護の資格や経験の有無などについて聞き取りがありますよ。
お仕事の紹介
ヒアリングの結果をもとに、メールや電話で担当者から希望の条件に合った求人の紹介を受けられます。
興味のある求人であれば、派遣会社の担当者に連絡して次のステップに移りますが、希望に合わない場合は断っても問題ありません。
職場見学・顔合わせ
派遣会社の担当者とともに施設・事業所を訪問し、職場の人事担当者と顔合わせを行い、職場を見学します。
ただし近ごろでは、顔合わせは電話やWebで行われたり、施設・事業所の概要や業務内容は書面での確認ですます場合も多いようです。
お仕事スタート
派遣先の施設・事業所の受け入れ準備が整い、派遣会社と雇用契約を結んだら、いよいよお仕事がスタートします。
入職後も、お給料や人間関係の悩み・資格取得についての相談など、派遣会社のサポートを受けられます。
未経験者が介護派遣会社を選ぶ際のポイント

それでは次に、未経験者が介護派遣会社を選ぶうえでチェックすべき、3つのポイントをご紹介しますね。
介護業界に特化している
未経験から介護派遣として働きたいなら、介護業界に詳しい派遣会社を選ぶことがおすすめです。
介護業界に詳しいコーディネーターがいる派遣会社なら、希望にピッタリの介護求人を紹介してくれますし、施設・事業所とのネットワークも充実しているので詳しい情報も教えてもらえますよ。
また、未経験から介護の仕事をする不安や資格取得についてなど、専門的な質問についても相談することができるので、安心して仕事を探すことができますね。
求人数が豊富
介護派遣を利用する際は、求人数の多い派遣会社を選びましょう。
求人数が多いと、未経験でも応募可能な介護派遣求人も多く取り扱っていて、希望の勤務地や働き方に合った求人をチェックすることができます。
また、非公開求人を取り扱っている派遣会社もあるのでぜひチェックしてみましょう。
未経験者向けのサービスがある
派遣会社には未経験者向けのサービスを提供しているところもあります。
介護業界が初めての方には「働きながら介護の資格が取れる」資格取得支援制度が整っている派遣会社がおすすめで、資格取得の費用を派遣会社が負担してくれるところもありますよ。
介護派遣の派遣先での注意ポイント

未経験から介護派遣で、施設・事業所で働く際には、報告や相談を小まめに行ったり、積極的に仕事を覚える姿勢が大切です。
介護の仕事はチームワークなので、スタッフや利用者さんとのコミュニケーションを大切にして仕事に取り組みましょう。
契約内容の確認、派遣先のルールを守る
介護派遣として働く前に、まず契約内容を確認し理解しておきましょう。
派遣契約書の主な内容
- 業務内容と範囲
- 労働時間、休憩時間、賃金
- 派遣期間
- 有給休暇について
- 残業手当について…など
有給休暇の条件や残業のルールなど、分からないことは前もって派遣会社の担当者に確認しておきましょう。
また、施設・事業所独自のルールがあれば、前もって確認し守るようにしましょう。
遅刻や欠勤は施設・事業所に迷惑をかけるので、どうしても避けられない時には必ず事前に連絡を入れましょう。
分からないことは質問する
介護派遣はすでにできあがっているチームに入ることになります。そのため、その施設・事業所独自のルールやマナーもあったりします。
分からないことがあったら小さなことでも自分から積極的に聞くようにして、ルールやマナーは素直に取り入れるようにしましょう。
細かいことでも報告、相談する
介護の仕事はチームワークなので、とにかくコミュニケーションを心がけましょう!
利用者さんの変化だったり「こんなことで」と迷うようなことでも、小まめに報告するようにしましょう。チーム全体で情報を共有することにより、大きな問題を避けることができます。
また、業務内容や人間関係など気になったり不安になったときも、早めに派遣先の上司や派遣会社の担当者に相談することで、トラブルを事前に防ぐことができますよ。
積極的に仕事を覚える
派遣社員は業務内容と範囲が契約で決まっていますが、「指示があるまで待っておこう」と受け身でいるとスタッフとの関係も冷ややかになってしまいます。
介護チームの一員である意識を持ち、自分から積極的にスタッフとコミュニケーションをとりましょう。
意欲的に仕事を覚えようとする姿勢からスタッフとの信頼関係が生まれ、しっかり教育してもらえることでスキルアップも期待できますよ!
未経験者におすすめの派遣会社


未経験者におすすめの派遣会社が知りたいな!

じゃあ、おすすめの派遣会社を紹介するね!
未経験者におすすめの介護派遣会社
派遣会社名 | 求人数 | 対応エリア | 検索項目 |
レバウェル介護派遣 | 158,596件 | 全国 派遣・紹介予定派遣 14都道府県 | 無資格OK、未経験可、資格取得支援 |
かいご畑 | 8,832件 | 全国 | 無資格・未経験OK、資格取得支援 |
スタッフサービス・メディカル | 82,443件 | 全国 | 未経験者O、資格なしOK |
レバゥエル介護派遣
引用:レバゥエル介護派遣
- 最短3日でお仕事がスタート
- 就業後も安心のサポート
- 前払いにも対応可能
- 充実の福利厚生で働きやすい
- 資格取得支援制度がある
- 無資格・未経験OKの求人をお探しの人
- 手厚いサポートを受けながら派遣で働きたい人
- 介護業界で定番の派遣会社を利用したい人
運営会社のレバレジーズは、介護士専門の転職エージェント(レバウェル介護)を運営しており、年間80万人以上の介護士に利用されています。
求人数も約16万件とトップクラスで、「無資格OK・未経験可」や「時給1,800円、週休4日」など好条件の求人も豊富で、初めての転職や自分にピッタリの働き方を見つけたい方におすすめですね。
また、資格取得制度や福利厚生も充実しており、求人紹介、登録、入職後まで介護専門のアドバイザーの手厚いサポートも受けられますよ!
かいご畑
引用:かいご畑
- 無資格・未経験OKの求人が豊富
- 働きながら介護資格が取れる「キャリアアップ制度」がある
- 全国各地、地域に密着した長年のネットワークがある
- 急な出費でも安心の「給与日払いサービス」が利用できる
- 無資格や未経験でこれから介護派遣として働きたい人
- 働きながら資格を取得したい人
- 専任の介護資格を持つコーディネーターのフォローを受けたい人
かいご畑は、介護・保育・看護の人材サービスや福祉の資格講座を運営しており、全国各地に拠点を持ち地域に密着したサポートと求人を提供しています。
公開求人の8割が無資格・未経験OKの求人で、介護資格を保有している専任のコーディネーターが仕事探しはもちろん就職後もアフターフォローしてくれます。
また、働きながら0円で資格が取れる「キャリアアップ制度」で、介護士としてのスキルアップも期待できますよ。
時給1,700円などの高時給の求人も多く、フルタイムでしっかり稼ぎたい方にもおすすめですね。
スタッフサービス・メディカル
引用:スタッフサービス・メディカル
- 未経験・資格なしOKの求人に力を入れている
- 中高年の方もたくさん就業している
- ライフステージに合わせてさまざまな雇用形態で働ける
- 求人紹介から就業後もトコトン寄り添うサポート体制
- 未経験・資格なしから介護の仕事をしたい人
- 年齢制限を心配している人
- 担当者に仕事の悩みを相談したい人
「オー人事」でお馴染みのスタッフサービス・メディカルは創立38年の実績があり、介護医療業界のお仕事紹介・対応エリアは業界最大級です。
未経験・資格なしの方を積極的に受け入れ、スタッフサービス・メディカルで働いている方の半数は介護業界以外からの転職で、年齢も20〜60代まで幅広い層の方が活躍中ですよ。
有給休暇や定期健康診断などの福利厚生も充実しており、また、会社負担で初任者研修が受講できる資格取得支援制度もあり、働きながらキャリアアップも目指せますね。
資格取得でステップアップ

ここからは、介護未経験で資格なしの方におすすめの資格をご紹介しますね。
介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は、介護職として働くうえで必要な知識や技術を身につけられる、介護の入門的な資格です。
取得すると一人で身体介護ができるようになるため、仕事の幅も広がりますよ。
受講資格が決められていないので、経験なし・資格なしでも受講できます。
仕事をしながらでも取得はできるので、未経験・無資格の方はぜひチャレンジしてみてください!
介護福祉士実務者研修
初任者研修の次に取る資格は、介護福祉士実務者研修です。
たんの吸引や経管栄養のような医療的ケアなど、専門的な知識や技術について学ぶことができます。
初任者研修と同じで受講資格はありませんが、まずは基礎を学べる初任者研修の受講をおすすめします。初任者研修を取っておくと、実務者研修の130時間分の講義が免除されますよ。
また実務者研修は介護福祉士の受験要件の一つとなっています。介護福祉士までのキャリアアップを目指すなら、ぜひ取っておきたい資格ですね。
介護福祉士
介護福祉士は介護資格の中で唯一の国家資格です。
初任者研修や実務者研修のように誰でも受験できる訳ではありませんが、介護施設で働きながら実務経験を積むことで取ることができますよ。
介護福祉士は介護の現場でより専門的な知識や技術を身に付けるだけでなく、家族介護をされている方や介護職員へのアドバイスを行う役割もあります。
また介護の現場で即戦力として評価されるので、職場での扱いもより良いものが期待できますね!

まとめ

未経験でも介護派遣で働くことはできて、メリットもあるけどデメリットもあったね!

そうだね、介護派遣が向いている人や向いていない人もいるね。

介護派遣会社を選ぶときのポイントもいくつかあったね!

私が介護職に転職した35年前は、職員はたまに家庭の事情でパートの方もおられましたがほとんどが正職員でした。
時代が移り現代では、働き方も一人ひとりのライフスタイルによって、正職員、契約社員、パート・アルバイト、派遣社員などいろいろ選べるようになりました。
どのような働き方が一番自分のライフスタイルにピッタリくるのか、一つひとつの働き方についての情報を知らなければ選ぶこともできませんね。
今回の記事では「派遣社員」についての情報をお伝えしましたが、派遣について興味を持っておられた方の参考になれば幸いです。
自分にピッタリの働き方が見つかったら、ぜひ介護職にチャレンジしてみて下さい!
お給料アップやキャリアアップの道も見えてきますよ!