介護職は無資格でも働ける?義務化された認知症介護基礎研修の対象者など解説

無資格でも介護職で働くことはできるの?

介護職は「無資格・未経験OK」の求人もたくさんあるよ!

「認知症介護基礎研修」を受けないと働けないって聞いたよ。

そうだね、2024年4月から義務化されたね。
「認知症介護基礎研修」について詳しく知っておきたいね。
この記事は、無資格だと介護職で働けないの?「認知症介護基礎研修」を受けないとどうなるの?「認知症介護基礎研修」の対象者は?「認知症介護基礎研修」の詳しい内容が知りたい!などお悩みの方にぴったりの内容です!
介護業界で35年働いて5種類の資格を取得した私が分かりやすくお伝えしますね。
記事の前半では「認知症介護基礎研修」を受けないとどうなるのか?や、「認知症介護基礎研修」の対象者などについてお伝えします。
後半では「認知症介護基礎研修」の内容についてのくわしい情報や、「認知症介護基礎研修」と「初任者研修」のどちらを取得すべきか?についてもお伝えしますね!
この記事でご紹介する情報を参考に、無資格で介護職に転職後に受講が必要な研修が理解できたら、ぜひ介護職にチャレンジしてみて下さい。安定したお仕事が見つかり、お給料アップやさらにキャリアアップの道も見えてきますよ!

無資格だと介護職で働けないの?

無資格から介護職への転職を考えている方には、「認知症介護基礎研修の受講の義務づけ」のニュースは「無資格だと介護職で働けないの?」と不安に思うことでしょう。
ここでは無資格だと「認知症介護基礎研修を受講しないと働けない!」しかし「新入職員については1年の受講猶予期間がある」ことを解説します。
認知症介護基礎研修を受けないと働けない!
介護職はそれまで無資格でも働くことはできましたが、2021年度の介護報酬改定で介護職に「認知症介護基礎研修」の受講が義務づけされました。
概要【全サービス(無資格者がいない訪問系サービス(訪問入浴介護を除く)、福祉用具貸与、居宅介護支援を除く)】
○ 認知症についての理解の下、本人主体の介護を行い、認知症の人の尊厳の保障を実現していく観点から、介護に関わるすべての者の認知症対応力を向上させていくため、介護サービス事業者に、介護に直接携わる職員のうち、医療・福祉関係の資格を有さない者について、認知症介護基礎研修を受講させるために必要な措置を講じることを義務づける。
その際、3年の経過措置期間を設けることとするとともに、新入職員の受講についても1年の猶予期間を設けることとする。
2021年度から2023年度までは経過措置期間でしたが、2024年4月からは完全に義務化となりました。対象者は介護に直接携わる職員のうち、医療・福祉関係の資格のない方です。
このため2024年4月から無資格者は「認知症介護基礎研修」以上の資格がないと働けなくなりました。
新入職員は1年間の受講猶予期間がある
しかし、新入職員には1年間の受講猶予期間が設けられており、猶予期間中は無資格であっても介護職として働くことができます。
「認知症介護基礎研修」はインターネットで約1日で受講が修了しますよ!
無資格から介護職への転職を考える場合には、受講猶予期間中に早めに必要な研修を受けておきたいですね!
認知症介護基礎研修を受けないとどうなるの?

2024年4月から、新入職員には1年の受講猶予期間が設けられいます。その期間中に医療・福祉関係の資格を有さない介護職員は「認知症介護基礎研修」以上の資格を受講する必要があります。
受講猶予期間中に「認知症介護基礎研修」以上の資格を取得しないと、介護職員として働くことはできません。
また無資格者が研修を受けないまま働き続けると、事業所としても行政指導や処分を受けてしまう可能性があります。
無資格から介護職に転職した場合は、早めの受講を心がけましょう!
認知症介護基礎研修の対象者は?

「認知症介護基礎研修」の受講対象者は、居宅介護、施設介護など働いている事業所は問わず、医療や福祉の資格を持たずに直接介護に携さわっている職員です。
研修が免除になる対象者
しかし、「初任者研修」や実務者研修などの研修を修了している方や、看護師や介護福祉士など定められた国家資格を持っている方は受講が免除されますよ!
「認知症介護基礎研修」が免除される研修・資格
以下の研修修了者
- 介護職員初任者研修
- 介護福祉士実務者研修
- 生活援助従事者研修
- 介護職員基礎研修
- 訪問介護員養成研修2級課程(ホームヘルパー2級)
- 訪問介護員養成研修1級課程(ホームヘルパー1級)
以下の資格の保有者
- 医師、歯科医師
- 看護師、准看護師
- 薬剤師
- 理学療法士、作業療法士、言語聴覚士
- あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師
- 管理栄養士、栄養士
- 社会福祉士、精神保健福祉士
- 介護支援専門員(ケアマネージャー)
- 介護福祉士
養成施設・福祉系高校で認知症の科目を受講(免除対象)
養成施設
卒業証書及び履修科目証明書により、事業所及び自治体が認知症に係る科目を受講していることが確認できることを条件に免除の対象となります。
福祉系高校
認知症に係る教育内容が必修となっているため、卒業証明書により卒業が証明できれば免除の対象となります。
認知症介護実践者研修の修了者(免除対象)
認知症介護実践者研修、認知症介護実践リーダー研修、認知症介護指導者研修などの認知症の介護に係る研修を修了した方は免除の対象となります。
認知症サポーターなどの養成講座の修了者(免除対象外)
認知症サポーターなどの養成講座は、認知症について正しく理解し、認知症の人や家族を温かく見守り、支援する応援者を養成するものですが、一方で、「認知症介護基礎研修」は認知症介護に携わる者が認知症の人や家族の視点を重視しながら、本人主体の介護を実施する上での、基礎的な知識・技術及び理念を身につけるための研修であり、その目的・内容が異なるため、認知症サポーターなど養成講座修了者は免除の対象外となるのでご注意ください!
認知症介護基礎研修が義務化された理由

「認知症介護基礎研修」が義務化された背景には2つ理由があげられています。
- 今後も認知症の人の増加が見込まれる
- あらゆる介護保険施設・事業所のスタッフが認知症介護の基礎的な知識を有している状況が必要
- 認知症介護に関する研修の体系上では初任者や無資格者を対象とした基礎的な研修がない
- 介護サービス従事者向けの認知症ケアに関する基礎的な知識や技術、考え方等を習得できる機会の確保
認知症の人の増加については、2025年には65歳以上の高齢者の約5人に1人は認知症になると予測されています。このためあらゆる介護現場のスタッフが認知ケアを正しく理解しておく必要があります。
また、無資格や経験なしといった介護現場の新人スタッフに対する、認知症ケアの基礎的な研修がなかったのでその機会が設けられました。
このような背景から、今後増加していく認知症に対し正しい知識を持ち、利用者さんの尊厳が確保できる介護が求められるようになりました
認知症介護基礎研修とは


無資格で介護職に転職しても、とりあえずは「認知症介護基礎研修」を受けないと働き続けることができないことは分かったよ!

そうだね!それじゃあここからは「認知症介護基礎研修」について詳しく紹介していくね!
学習内容
「認知症介護基礎研修」は、国により標準的なカリキュラムが定められており、研修の目的は「認知症の人の理解と対応の基本」です。
学習内容
学習内容は、認知症の人を取り巻く現状、病状に関する必要な基礎知識や、認知症ケアの基礎的な技術の知識と実際にケアを行う上での注意点などとなっています。
章 | 学習内容 |
研修の目的 | |
序章 | 認知症を取り巻く現状 |
第1章 | 認知症ケアにおいて基礎となる理念や考え方 |
第2章 | 認知症の定義と原因疾患 |
第3章 | 認知症の中核症状と行動・心理症状の理解 |
第4章 | 認知症ケアの基礎技術 |
「認知症介護基礎研修」は、インターネットを使用しeラーニングで受講することができます。
eラーニングとは、パソコンやタブレット、スマートフォンなどのモバイル端末で、インターネットを利用しテキストや動画などの教材で学習すること。
eラーニングの学習では、初めに研修の目的の説明がありその後、序章と第1〜4章に分けて学んでいきます。動画視聴時間は約150分程度ですが、それ以外に第1〜4章視聴後に確認テストがあり合格すると次の学習に進むことができます。すべての章を修了すると修了証書が発行されます。
eラーニングは、途中でログインし直せば前回の続きから再開でき分割視聴ができるため、好きな時に自分のペースで学習ができますよ!
受講方法と申し込み手続き
受講方法
「認知症介護基礎研修」の受講方法は自治体によって異なりますが、インターネットを使用するeラーニングと同じ場所に講師や参加者が集まる対面形式の集合型研修で実施されています。
くわしい受講方法は、自宅のある自治体のWebサイトか勤務先に確認してみてくださいね。
申し込み手続き
「認知症介護基礎研修」は、各地域(自治体)が委託した団体により実施されるので、申し込み手続きの受付窓口も変わります。自宅のある自治体のホームページなどで確認してみてください。
eラーニングの利用手順
- 事業所の登録をする(事業所管理者)
- 受講者の登録をする(受講希望者のメールアドレスで登録)
- 受講料の支払いをする
- 受講を開始する
申し込み方法は、eラーニング・集合型研修でも手続きの流れはだいたい同じようですが、まず事業所の登録が必要となります。事業所の登録は勤務先の管理者や施設長などが行い個人ではできないので、受講を希望する方はまず勤務先に相談してみましょう。
受講料
受講料も自治体(実施団体)によって異なりますが、3,000円〜5,000円程度が多いです。くわしい内容は自治体のホームページなどでご確認ください。
勤務先の事業所が資格取得支援として受講費用を負担してくれる場合もあるので、合わせて確認しておきましょう!
受講時間・日数
「認知症介護基礎研修」は、1日で修了できるカリキュラムです。
eラーニングの受講時間は約150分ですが、各章視聴後に確認テストを行います。
対面形式の集合型研修では、講義3時間+演習3時間の6時間程度となります。
どちらも1日で修了する内容なので働きながらでも受講することができますよ。なるべく早いうちに受講しておきたいですね!
難易度
「認知症介護基礎研修」の難易度は、やさしい内容となっています。
無資格や未経験の介護職員に向けて、認知症についての基礎知識や技術を分かりやすく講義しています。
科目をすべて受講すれば修了となり、修了証書が交付されますよ!
認知症介護基礎研修のみでできる仕事

「認知症介護基礎研修」を修了すると介護職として働き続けることができますが、食事介助や入浴介助、排泄介助といった身体介護を行うことはできません!身体介護を1人で行うには「介護職員初任者研修」以上の資格が必要です。
しかし現場で働きながら経験を積み「介護職員初任者研修」以上の取得を目指すことはできるため、ここでは「認知症介護基礎研修」のみでできる仕事をご紹介しますね。
生活援助
生活援助とは、利用者さんが日常生活をスムーズに過ごすためのサポートをするサービスで、身体に直接触れずに行う業務です。
具体的な仕事の内容としては、清掃や食事の配膳、ベッドメイキングなどがありますよ。
介護施設での身体介護
身体介護とは、利用者さんの身体に直接触れて行う業務で、移乗介助や食事介助、入浴介助、排泄介助などがあります。
通常は無資格で身体介護を行うことはできませんが、施設内であれば有資格者の指示のもとで身体介護を行うことができますよ。
シーツ交換や掃除・配膳などの業務から初めて、介護の仕事に慣れてきたら徐々に身体介護の業務も教えてもらいましょう。
送迎業務
デイサービスなどの通所型施設の場合は、利用者さんの自宅まで車で迎えに行き、デイサービスが終わったら自宅に送り届ける送迎も大切な業務です。
専任のドライバーを雇っている施設もありますが、介護職員が分担して送迎している施設も多くあります。
送迎業務を行うには運転免許が必要です。また無資格だと移動や乗降に介助が必要な利用者さんの送迎は、1人で行えないこともあるのでご注意ください。
事務業務
介護事業所の事務作業には、電話対応や来客対応、職員の勤怠(シフト)管理や備品購入、また介護報酬の請求(レセプト作成)や請求書作成などがあります。
専任の事務職員がいる場合もありますが、小規模な事業所であれば介護職員が事務業務を任されることもあります。
PCスキルがあったり、事務職の経験がある方は向いているかもしれませんね。
認知症介護基礎研修と初任者研修はどちらを取得すべき?

2024年4月から、無資格の介護職員は1年以内に介護関係の資格を取得しないと、介護職員として働き続けることができなくなりました。
最低ラインとして「認知症介護基礎研修」の受講が義務づけられましたが、介護の入門資格としては「介護職員初任者研修(初任者研修)」もありますね。
「認知症介護基礎研修」と「初任者研修」のどちらを取得すべきか迷う方もおられると思います。
ここでは2つの資格の違いと、どちらを選ぶのか?その選択ポイントをご紹介していきますね。
認知症介護基礎研修と初任者研修との違い
「認知症介護基礎研修」と「初任者研修」との違いは、その目的と学習内容にあります。
「認知症介護基礎研修」の目的は認知症の理解と対応の基本で、認知症ケアの基礎知識と技術を学びます。認知症ケアに特化しているため修了しても1人で身体介護を行うことはできません。
「初任者研修」は、介護職として働くうえで必要な基礎的な知識と技術の全般を身につけることを目指していて、介護の入門資格です。取得することで1人でも身体介護が行え訪問介護事業所でも働けるようになり、また「認知症介護基礎研修」が免除されます。
認知症介護基礎研修 | 初任者研修 | |
学習内容 | 認知症ケアの基礎知識と技術を学ぶ | 介護全般の基礎知識と技術を学ぶ |
対象者 | 無資格の介護職員 | 介護の基礎を学びたい人 |
受講期間 | 1日(6時間) | 最短1ヶ月〜 |
受講費用 | 3,000円〜5,000円 | 5万円〜10万円 |
どちらを取得すべき?その選択ポイント
ここで2つの資格のメリットとおすすめポイントをまとめてみました。
認知症介護基礎研修 | 初任者研修 | |
メリット | ・1日で取得できる ・オンラインだけで取得できる ・受講費用が安価 | ・介護全般について学べる ・ホームヘルパーとして働ける ・資格手当が期待できる ・キャリアアップが目指せる |
おすすめポイント | ・無資格者で介護職として働きたい方の手軽に取れる資格 | ・これからも介護職として長く働きたい方には必須の資格 |
結論、介護職として長く働きたい方には「初任者研修」の受講をおすすめします。
無資格から介護職に転職した場合、1年以内に福祉関係の資格取得が義務づけられました。「認知症介護基礎研修」を修了すれば介護職として働き続けることはできますが、1人で身体介護を行うことはできません。介護職として独り立ちするにはさらに「初任者研修」以上の資格取得が必要になります。
転職後の生活に余裕があれば「初任者研修」の受講をおすすめしますが、時間も費用もかかります。お忙しい方などはまずは手軽に「認知症介護基礎研修」を受講して、介護職として働きながら有資格者の指導を受け経験も積んで、余裕ができたら「初任者研修」にチャレンジすることをおすすめしますよ!

無資格からのキャリアアップ

無資格で介護職に転職後は、1年以内に「認知症介護基礎研修」を受講するか、余裕があればまず「初任者研修」を受講することがおすすめです!そうすれば1人で身体介護を行うことができ、「認知症介護基礎研修」も免除されます。
介護職にはいろいろなキャリアパスが用意されており、「初任者研修」を取得することでさらなるステップアップを目指すこともできますよ!

キャリアアップを目指すなら介護職員初任者研修から!
「初任者研修」は介護職として働く上で必要な知識や技術を身につけられる介護の入門的な資格です。
介護職としてキャリアアップを目指すならまず「初任者研修」の取得をおすすめします。
「初任者研修」を取得することでキャリアアップのスタートラインに立ち、さらに上位の資格取得にチャレンジすることができますよ!
取得すると1人で身体介護ができるようになり、仕事の幅も広がります。
受講資格が決められていないので、無資格でも受講できますよ。
費用は約5万円〜10万円、受講期間は1ヶ月〜4ヶ月ほどです。
介護福祉士実務者研修
「初任者研修」では介護の基礎を学びましたが、「介護福祉士実務者研修(実務者研修)」ではより質の高いサービスを提供するために、医療的ケアなどより実践に役立つ専門知識や技術を学びます。
「初任者研修」と同じで受講資格はありませんが、ある程度の知識やスキルがないとカリキュラムについていけない可能性があるため、まずは「初任者研修」からのスタートをおすすめします。
「実務者研修」を修了すると「介護福祉士」の国家試験受験資格が得られますよ!
また「初任者研修」を持っていると「実務者研修」の一部のカリキュラムが免除されますよ。
費用は約8万円〜13万円で、受講機関は6ヶ月ほどです。
介護福祉士
「介護福祉士」は介護資格の中で唯一の国家資格です。
「初任者研修」や「実務者研修」のように誰でも受験できるわけではありませんが、介護施設や事業所で実務経験を積むことで取得することができますよ!
「介護福祉士」はより専門的な知識や技術を身に付けるだけでなく、介護の現場では家族介護をしている方や介護職員へのアドバイスを行う、リーダー的役割も期待されています。
また介護の現場で即戦力として評価されるので、お給料アップやさらなるキャリアアップの幅も広がりますよ!
ケアマネージャー
「ケアマネージャー(介護支援専門員)」は、利用者さんに合った介護サービスプラン(ケアプラン)を作成したり、サービス事業所などの関係機関と調整をする仕事をしています。
国家資格ではありませんが、転職の幅も広がりキャリアアップには役立つ資格です。
受験資格に5年以上かかったり、試験も難しいことからキャリアアップでも上位で、基本給や資格手当のアップが期待できますよ!
認知症ケアのスペシャリスト
「認知症介護基礎研修」は認知症の基礎を学ぶ入門研修ですが、さらに認知症ケアの理解を深め実践スキルを高めるためのステップアップ研修が用意されています。
認知症介護実践者研修
「認知症介護実践者研修」は「認知症介護基礎研修」よりさらに認知症ケアの実践的な知識や技術を身につけるための研修です。
講義や演習、職場実習などを通して、認知症の基礎知識やケアの理念、アセスメント、個別ケア計画の立案、認知症ケアの実践などを学びます。
対象者は介護現場で2年程度の実務経験のある介護職員などで、研修内容は講義+演習で約6日間と、自施設での職場実習が約4週間となっています。
認知症介護実践リーダー研修
「認知症介護実践リーダー研修」は、介護施設や事業所において認知症介護の指導をしたり、チームケアを行うための調整ができるリーダーを育成する研修です。
対象者は介護業務に5年以上の実務経験があり、「認知症介護実践者研修」を修了し1年以上経過している必要があります。
研修内容は「講義+演習」「他施設実習」「自施設実習」で構成されており、すべて修了するまで3ヶ月ほどかけて学びます。
認知症介護指導者養成研修
「認知症介護指導者養成研修」は、「認知症介護基礎研修」や「認知症介護実践者研修」を企画立案し、講義・演習・実習の講師として指導する能力を身につけます。
修了し「認知症介護指導者」となると、介護施設や事業所においては他の介護職員への指導やアドバイスをしたり、地域においても認知症ケアの質の向上のためにアドバイスや指導を行います。
対象者は社会福祉士や介護福祉士などの資格を有しており、「認知症介護実践者研修」を修了しているなどの必要があります。
まとめ

無資格で転職すると1年以内に福祉系の研修を受けないと働けなくなるんだね。

まずは手軽な「認知症介護基礎研修」をご紹介したけど、余裕のある方には「初任者研修」をおすすめしたね。

介護職として長く働きたい方は、単独で身体介護もでき職場の幅も広がる「初任者研修」がおすすめだね!
2024年4月から、無資格の介護職員は1年以内に介護関係の資格を取得しないと、介護職員として働き続けることができなくなりました。
「認知症介護基礎研修」を修了すれば介護職として働き続けることはできますが、1人で身体介護を行うことはできません。介護職として独り立ちするには「初任者研修」以上の資格が必要です。
無資格から転職後の生活に少し余裕のある方は、転職後1年以内の「初任者研修」の取得をおすすめします。
しかし時間も費用もかかりますので、まずは手軽に「認知症介護基礎研修」を受講し、働きながら経験を積んで「初任者研修」にチャレンジし介護職として独り立ちするのも方法ですね!