ケアマネージャーとは?仕事内容や役割をわかりやすく解説

ケアマネージャーってよく聞くけど、どんな仕事をする人なの?

介護が必要な人や家族の相談にのって、必要な介護サービスにつなぐ大切な役割があるんだよ。

介護福祉士とは、仕事内容が違うのかな?

そうだね。仕事内容や役割、働き方などを一緒に見ていこう!
ケアマネージャーは、介護が必要な方やその家族の相談に対応し、必要な介護サービスにつなぐ専門職です。
ケアプランの作成や介護サービス事業所との連絡・調整など、利用者さんが安心して生活できるようにさまざまなサポートを行います。
この記事では、ケアマネージャーの仕事内容や役割、勤務先による違い、1日の流れ、給料や向いている人などをわかりやすく解説します。
介護業界で35年働いて5種類の資格を取得した私がわかりやすく解説しますね!
ケアマネージャーの仕事に興味がある方や、介護職からのキャリアアップを考えている方は、ぜひ参考にしてください。

ケアマネージャーとは

ケアマネージャーは、介護が必要な方やその家族の相談にのり、必要な介護サービスを利用できるようにサポートする専門職です!
一人ひとりに合ったケアプランを作成したり、介護サービスを提供する事業所との調整を行ったりします。
まずは、ケアマネージャーがどのような仕事をするのか、基本から見ていきましょう!
正式名称は介護支援専門員
ケアマネージャーの正式名称は「介護支援専門員」です。
一般的には「ケアマネージャー」や「ケアマネ」と呼ばれていますが、厚生労働省などでは「ケアマネジャー」と表記されています。
呼び名は異なりますが、いずれも「介護支援専門員」を指しています。
この記事では、一般的になじみのある「ケアマネージャー」という呼び方を使いますね。
介護保険を支える専門職
ケアマネージャーは、介護保険サービスを利用する方を支える専門職です。
介護が必要な方や家族の希望、生活状況などを確認し、その人に必要な介護サービスを考えてケアプランを作成します。
さらに、介護サービスを提供する事業所や医療機関などと連携し、利用者さんが安心して生活できるようにサポートします。
介護が必要な方とさまざまなサービスをつなぐ「橋渡し役」といえるでしょう。
ケアマネージャーの役割

ケアマネージャーの大きな役割は、介護が必要な方が自分らしい生活を続けられるようにサポートすることです。
本人や家族の希望を聞き、必要なサービスを考えながら、介護事業所や医療機関などとの調整を行います。
介護サービスを紹介するだけでなく、利用者さんの生活全体を考え、必要な支援につなげていくことが大切な役割です。
次に、ケアマネージャーが実際にどのような仕事を行なっているのか、具体的に見ていきましょう。
ケアマネージャーの仕事内容

ケアマネージャーの仕事は、ケアプランの作成だけではありません。
利用者さんや家族の相談に対応したり、介護サービス事業所や医療機関と連携したりするなど、仕事内容はさまざまです。
ここでは、ケアマネージャーが行う主な仕事内容を6つに分けて紹介しますね。
ケアプランを作成する
ケアプランの作成は、ケアマネージャーの代表的な仕事の一つです。
利用者さんや家族の希望、心身の状態、生活環境などを確認し、どのような介護サービスが必要なのかを考えてケアプランを作成します。
ケアプランとは、利用するサービスの種類や回数、支援の目標などをまとめた計画書です。
利用者さんができるだけ自分らしい生活を続けられるように、一人ひとりに合った支援内容を考えることが大切ですね。
利用者さんや家族の相談に対応する
ケアマネージャーは、利用者さんや家族から介護に関する相談を受けることも大切な仕事です。
「どの介護サービスを利用すればよいのか」「介護の負担を減らしたい」などの悩みを聞き、状況に合ったサービスや支援方法を一緒に考えます。
生活や心身の状態が変化した場合には、必要に応じてケアプランの見直しも行います。
利用者さんだけでなく、介護をする家族にも寄り添いながら支援することが大切ですね。
事業所や医療機関と連携する
介護サービスを安心して利用するためには、介護事業所や医療機関との連携が欠かせません。
訪問介護やデイサービスなどの担当者と情報を共有したり、必要に応じて医師や看護師などの医療職と連絡を取ったりします。
また、サービス担当者会議を開き、利用者さんの状態や支援内容について関係者で話し合うことも大切な仕事ですね。
ケアマネージャーは、さまざまま専門職をつなぎ、利用者さんをチームで支えられるように調整します。
モニタリングを行う
ケアプランを作成した後は、計画どおりにサービスが提供されているか、利用者さんの生活に合っているかを確認します。
この確認を「モニタリング」と言い、利用者さんの自宅を訪問して、心身の状態や生活の変化、サービスの利用状況などを確認します。
利用者さんや家族から困っていることや希望を聞き、現在のサービスが合っているかを確認することも大切ですね。
状況が変わった場合は、必要に応じてケアプランの見直しやサービスの調整を行います。
給付管理を行う
給付管理とは、利用者さんが受けた介護サービスの内容や利用額を確認する仕事です。
ケアマネージャーは、ケアプランどおりにサービスが利用されているかを確認し、毎月の利用実績をまとめます。
その内容をもとに必要な書類を作成し、介護サービスにかかった費用が正しく支払われるように手続きを行います。
利用者さんが安心して介護保険サービスを利用するために必要な仕事の一つですね。
要介護認定の申請をサポートする
介護保険サービスを利用するには、市区町村へ申請し、要介護・要支援認定を受ける必要があります。
ケアマネージャーは、利用者さんや家族から相談を受け、要介護認定の申請手続きをサポートします。
本人や家族が申請することが難しい場合には、申請を代行することもありますよ。
認定後も、必要に応じて更新や区分変更の申請をサポートし、利用者さんが必要な介護サービスを受けられるようにします。
勤務先による仕事内容の違い

ケアマネージャーは、居宅介護支援事業所や介護施設、地域包括支援センターなど、さまざまな場所で活躍しています。
基本的な役割は同じですが、勤務先によって担当する利用者さんや仕事内容には違いがあります。
ここでは、主な勤務先ごとにケアマネージャーの仕事内容を見ていきましょう。
居宅介護支援事業所
居宅介護支援事業所では、自宅で介護サービスを利用しながら生活をする方を支援します。
ケアマネージャーが自宅を訪問し、本人や家族の希望、困っていることなどを聞きながら、必要なサービスを一緒に考えます。
その内容をもとにケアプランを作成し、訪問介護やデイサービスなどを利用できるように調整します。
サービスを利用した後も定期的に様子を確認し、安心して自宅で生活を続けられるように支援しますよ。
介護施設
介護施設では、施設で生活する方が安心して過ごせるように支援します。
本人や家族の希望、体の状態などを確認し、一人ひとりに合ったケアプランを作成します。
また、介護職員や看護師などと相談しながら、必要な介護や支援を受けられるように調整します。
利用者さんがその人らしく生活できるように、施設で働くさまざまな職員と協力して支えることが大切な仕事ですね。
地域包括支援センター
地域包括支援センターは、高齢者やその家族が、介護や生活について相談できる地域の窓口です。
ケアマネージャーは、保健師や社会福祉士などと協力しながら、「介護サービスを利用したい」「これからの生活が心配」といった相談に対応します。
また、介護が必要になることを防ぐために、必要なサービスや支援を一緒に考えることもありますよ。
高齢者が住みなれた地域で安心して暮らせるように支えることが、大切な役割です。
ケアマネージャーの1日の流れ

ケアマネージャーは、利用者さんの訪問や相談対応、ケアプランの作成、関係する事業所との連絡など、さまざまな仕事を行います。
1日の流れは、居宅介護支援事業所や介護施設など、働く場所によって異なります。
ここでは、居宅ケアマネと施設ケアマネに分けて、1日の仕事の流れを見ていきましょう。
居宅ケアマネの場合
居宅ケアマネは、利用者さんの自宅への訪問と事業所での事務作業を組み合わせながら仕事を進めます。
| 時間 | 主な仕事内容 |
| 9:00 | 出勤・メールや予定を確認 |
| 10:00 | 利用者さんの自宅を訪問 |
| 11:30 | 事務所へ戻り記録を作成 |
| 12:00 | 昼休憩 |
| 13:00 | サービス担当者会議 |
| 14:30 | 利用者さんの自宅を訪問・相談対応 |
| 16:00 | 介護事業所などへ連絡・調整 |
| 17:00 | ケアプランや記録などの事務作業 |
| 18:00 | 退勤 |
利用者さんの自宅を訪問する時間と、ケアプランの作成や連絡・調整などの事務作業があることが、居宅ケアマネの働き方の特徴ですね。
その日の訪問予定や利用者さんからの相談などによって、仕事の流れは変わります。
施設ケアマネの場合
施設ケアマネは、施設で生活する利用者さんの様子を確認し、介護職員や看護師などと協力しながら仕事を進めます。
| 時間 | 主な仕事内容 |
| 9:00 | 出勤・申し送りや予定の確認 |
| 10:00 | 利用者さんの様子を確認・相談対応 |
| 11:00 | ケアプランの作成・見直し |
| 12:00 | 昼休憩 |
| 13:00 | サービス担当者会議 |
| 14:00 | 利用者さんや家族との面談 |
| 15:00 | 介護職員や看護師との情報共有 |
| 16:00 | ケアプランや記録などの事務作業 |
| 18:00 | 退勤 |
施設ケアマネは、利用者さんの生活の様子を身近で確認しながら、必要な介護やサポートを考えられることが特徴ですね。
施設によっては介護業務を兼務する場合もあり、仕事内容や1日の流れは異なります。
ケアマネージャーの給料

厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査」によると、ケアマネージャー(介護支援専門員)の平均給与額は、月額375,410円(約37万5,000円)です。
この金額には、基本給や手当、賞与などを1か月あたりの金額に直したものも含まれています。
同じ調査では、介護職員の平均給与額は月額338,200円となっており、ケアマネージャーのほうが約3万7,000円高くなっています。
ただし、実際の給料は勤務先や経験年数、役職などによって異なります。
たとえば、居宅介護支援事業所と介護施設では給与体系が異なり、主任ケアマネージャーなどの役職に就くことで、手当がつく場合もありますよ。
また、夜勤のある介護職員から日勤中心のケアマネージャーに転職すると、夜勤手当がなくなることで給料が下がる可能性もあります。
介護福祉士からのキャリアアップを考えている方は、給料だけでなく、仕事内容や働き方も比較して選ぶことが大切ですね。
介護職の給料についてくわしく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください!


ケアマネージャーのやりがい・大変さ

ケアマネージャーは、利用者さんや家族の生活を支える、やりがいのある仕事です。
一方で、多くの人との連絡・調整や書類の作成など、大変な面もあります。
ここでは、ケアマネージャーのやりがいと大変なところを紹介しますね。
ケアマネージャーのやりがい
ケアマネージャーのやりがいは、利用者さんや家族の生活を支えられることです。
一人ひとりの希望に合ったケアプランを考え、必要なサービスにつなぐことで、利用者さんの生活が良い方向に変わることもあります。
また、利用者さんや家族から「ありがとう」と感謝の言葉をもらえることも、仕事のはげみになります。
介護現場で身につけた経験や知識を活かしながら、多くの人の役に立てることも魅力の一つですね。
ケアマネージャーの大変なところ
ケアマネージャーは、利用者さんや家族、介護事業所など、多くの人との連絡・調整が必要な仕事です。
それぞれの希望や意見が異なる場合には、調整が難しくなることもあります。
また、ケアプランの作成や記録、給付管理などの事務作業も多く、忙しさを感じる場合があります。
利用者さんの状態が急に変化したときには、すばやい対応が求められることもあり、責任の大きさも感じられる仕事ですね。
ケアマネージャーに向いている人

利用者さんや家族の相談に対応し、さまざまな人と協力しながらサポートを行うのがケアマネージャーの仕事です。
そのため、人とのコミュニケーションや相手の気持ちを理解することが大切になります。
ここでは、ケアマネージャーに向いている人の特徴を3つ紹介しますね。
人と話すことが好きな人
利用者さんや家族の悩みや希望を理解するには、相手の話をじっくり聞くことが大切です。
介護に関する相談だけでなく、日常生活で困っていることや不安な気持ちを聞く機会もあります。
また、介護職員や看護師、医師などさまざまな専門職と連絡を取り合うため、コミュニケーション能力も必要ですね。
人と話すことが好きで、相手の話にしっかり耳を傾けられる人は、ケアマネージャーに向いているでしょう。
調整や事務作業が得意な人
介護サービスの調整やケアプランの作成、記録などの事務作業も大切な仕事です。
複数の介護事業所と連絡を取りながら、利用者さんに必要なサービスを整えていきます。
また、書類の提出期限や訪問予定などを管理し、計画的に仕事を進めることも求められますね。
そのため、細かい作業が苦にならず、予定を管理したり、物事を順序よく進めたりすることが得意な人に向いているでしょう。
相手の立場で考えられる人
利用者さんや家族によって、生活環境や介護に対する希望は異なります。
本人が希望する生活と、家族が望む支援の内容が違う場合もあります。
そのような時には、一方の意見だけで判断せず、それぞれの気持ちを理解しながら、より良い方法を一緒に考えることが大切ですね。
相手の立場に立って考え、利用者さんが自分らしい生活を続けられるように支援できる人は、ケアマネージャーに向いているでしょう。
ケアマネージャーになるには?

ケアマネージャーになるには、一定の資格や実務経験を満たし、「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格する必要があります。
たとえば、介護福祉士の場合は、資格に基づく業務に5年以上、かつ900日以上従事することが受験資格の条件です。
介護職は、資格を取得しながら経験を積むことで、段階的にキャリアアップを目指せます。
介護福祉士からケアマネージャーを目指す流れを、次の図で見てみましょう!

*介護職からケアマネージャーを目指す場合の一例です。ケアマネージャーの受験には、対象となる資格に基づく所定の条件があります。
ケアマネージャーになるまでの流れは、次の通りです!
受験に必要な資格や実務経験を満たす
⇩
介護支援専門員実務研修受講試験に合格する
⇩
介護支援専門員実務研修を修了する
⇩
都道府県に資格登録し、介護支援専門員の交付を受ける
介護福祉士からケアマネージャーを目指す方も多く、介護現場での経験や知識を活かせるキャリアアップの一つです。
まずは、自分が受験資格を満たしているか確認することから始めましょう。
介護福祉士の資格取得方法や、働きながら資格を取る流れをくわしく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください!

よくある質問

ここからは、ケアマネージャーの仕事内容や働き方について、よくある質問を4つ紹介しますね。
ケアマネージャーは国家資格?
ケアマネージャーは、介護福祉士のような国家資格ではありません。
介護保険法に基づき、都道府県が試験や登録を行う公的な資格です。
資格を取得するには、必要な実務経験を満たして試験に合格し、実務研修を修了する必要があります。
その後、都道府県への登録と介護支援専門員証の交付を受けることで、ケアマネージャーとして働けますよ。
ケアマネージャーに相談できることは?
介護保険サービスの利用方法や、在宅介護の悩みなどを相談できます。
たとえば、「デイサービスを利用したい」「家族の介護負担を減らしたい」といった相談にも対応しています。
利用者さんや家族の状況を確認し、必要なサービスや利用できる制度についてアドバイスします。
介護について困ったことがあるときに、気軽に相談できる身近な専門職ですね。
ケアマネージャーに夜勤はある?
居宅介護支援事業所で働くケアマネージャーは、基本的に日勤が中心で、夜勤はほとんどありません。
一方、介護施設では、介護職員と兼務している場合などに夜勤を担当することがあります。
また、夜勤がなくても、利用者さんの急な体調変化などで時間外の連絡や対応が必要になる場合があります。
勤務先によって働き方が異なるため、求人票で夜勤や緊急時の対応について確認しておくと安心ですね。
ケアマネージャーに将来性はある?
高齢化が進む日本では、介護サービスを必要とする方が増え、ケアマネージャーの役割も重要になっています。
特に、自宅での生活を希望する高齢者にとって、介護サービスや医療機関との調整を行うケアマネージャーは欠かせない存在です。
また、経験を積んで主任ケアマネージャーを目指すなど、キャリアアップの道もありますよ。
介護現場での経験や知識を活かし、長く働き続けられる専門職の一つと言えるでしょう。
まとめ

ケアマネージャーって、ケアプランを作るだけじゃなくて、いろいろな仕事があるんだね!

そうだね。利用者さんや家族が安心して生活できるように、さまざまな面からサポートしているんだよ。

介護現場での経験も活かせるなら、私も目指してみたいな!

いいね!まずは受験資格や試験について調べて、自分に合った方法で準備を始めてみよう!
ケアマネージャーは、介護が必要な方やその家族に寄り添い、安心して生活できるようにサポートする専門職です。
ケアプランの作成をはじめ、介護サービスの調整や相談対応などさまざまな仕事を行います。
勤務先によって働き方は異なりますが、利用者さんの生活を支えられることは、大きなやりがいの一つですね。
また、介護現場での経験や知識を活かせるため、介護福祉士からのキャリアアップを考えている方にもおすすめの仕事です。
ケアマネージャーに興味がある方は、まずは資格取得に必要な条件や試験について調べることから始めてみましょう。

