ケアマネージャーの受験資格とは?実務経験や資格取得の流れを解説

ケアマネージャーになりたいけど、誰でも試験を受けられるの?

ケアマネージャーの試験には、資格や実務経験などの条件があるんだよ。

そうなんだ!介護福祉士の資格があれば受験できるの?

資格を持っているだけでは受験できないんだ。必要な経験年数も決まっているよ。

じゃあ、資格を取るまでに何年かかるのかも知りたいな。

受験資格から試験の内容、資格取得までの流れを順番に説明するね!
ケアマネージャーを目指すには、一定の資格や実務経験など、受験するための条件を満たす必要があります。
そのため、「自分にも受験資格があるの?」「資格取得まで何年かかる?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ケアマネージャーの受験資格や必要な実務経験、資格取得までの流れや試験の難易度をわかりやすく解説します。
介護業界で35年働いて5種類の資格を取得した私がわかりやすく解説しますね!
これからケアマネージャーを目指す方は、ぜひ参考にしてください。

ケアマネージャーの受験資格とは?

ケアマネージャーの試験を受けるには、受験に必要な資格や仕事の経験など、一定の条件を満たす必要があります。
基本的には、条件に当てはまる仕事で5年以上、かつ900日以上の実務経験が必要です。
ここでは、受験に必要な資格や実務経験の条件について、わかりやすく解説しますね。
受験に必要な国家資格と経験
ケアマネージャーの試験を受けるには、受験に必要な国家資格などを持ち、その資格に関係する仕事で実務経験を積む必要があります。
- 介護系:介護福祉士・社会福祉士
- 医療系:医師・看護師・准看護師・薬剤師
- リハビリ系:理学療法士・作業療法士・言語聴覚士
- その他:歯科衛生士・管理栄養士・精神保健福祉士など
例えば、介護福祉士の資格を持っている人は、資格登録後に介護職として働いた経験が必要です。
介護の仕事を長く続けていても、資格を取得する前の経験は、原則として受験に必要な実務経験には含まれません。
そのため、資格を取得した時期と、その後に働いた期間を確認することが大切ですね。
相談員としての経験も受験資格になる
ケアマネージャーの試験は、国家資格がなくても、決められた施設などで相談員として働いた経験があれば受験できる場合があります。
- 生活相談員:特別養護老人ホームなどで、利用者さんや家族の相談に対応する
- 支援相談員:介護老人保健施設で、入所や退所などの相談に対応する
- 相談支援専門員:障がいのある方や家族の相談に対応し、サービスの利用をサポートする
- 主任相談支援員:生活に困っている方の相談を受け、自立に向けたサポートを行う
ただし、すべての相談員の仕事が認められるわけではありません。
勤務する施設や仕事内容によって異なるため、受験する都道府県の案内で確認することが大切ですね。
実務経験は5年以上・900日以上
ケアマネージャーの受験資格を得るには、決められた仕事で5年以上、かつ900日以上の実務経験が必要です。
「5年以上」とは受験資格として認められる仕事を続けた期間、「900日以上」は実際にその仕事をした日数のことです。
例えば、週5日勤務で年間240日働いた場合、4年間で960日になりますが、勤務期間が5年に満たないため受験できません。
- 勤務期間:受験資格として認められる仕事に従事した期間
- 勤務日数:実際にその仕事をした日数
- 休日・有休休暇:実際に働いていない日は勤務日数に含まれない
なお、受験資格となる実務経験は、試験日の前日までに満たせばよいとされています。
勤務期間と日数の両方を確認し、余裕を持って受験の準備を進めましょう。
パートや複数の職場でも受験できる?
ケアマネージャーの試験は、パートやアルバイトで働いている方でも、必要な実務経験を満たせば受験できますよ。
勤務時間の長さではなく、実際に働いた日数が重要です。
例えば、1日4時間のパート勤務でも、受験資格として認められる仕事をした日は、原則として1日と数えます。
また、複数の職場で働いた経験を合算することも可能ですよ。
- パート勤務:短時間でも、条件に合う仕事をした日は実務日数に含まれる
- 複数の職場:それぞれの職場での実務経験を合算できる
- 同じ日の勤務:2つの職場で働いても、勤務日数は1日として数える
なお、実務経験を証明するために、勤務先が発行する「実務経験証明書」が必要です。
転職した経験がある方は、以前の勤務先にも早めに確認しておきましょう。
ケアマネージャーの仕事内容や役割は、こちらの記事でくわしく解説しています!

ケアマネージャーになるまでに何年かかる?

ケアマネージャーになるまでに必要な年数は、持っている資格やこれまでの仕事の経験によって異なります。
すでに受験資格を満たしている人もいれば、これから資格を取得し、実務経験を積む必要がある人もいます。
ここでは、介護福祉士や看護師などの資格を持っている場合と、無資格・未経験から目指す場合に分けて、必要な年数をわかりやすく解説しますね。
介護福祉士から目指す場合
介護福祉士からケアマネージャーを目指す場合、資格登録後、少なくとも5年以上かかります。
ケアマネージャーの試験を受けるには、介護福祉士として登録された後、5年以上、かつ900日以上の実務経験が必要です。
例えば、資格登録後に介護職として5年働き、必要な勤務日数も満たしていれば、受験資格を得られます。
ただし、介護福祉士の資格を取得する前に働いていた期間は、原則として受験に必要な実務経験には含まれませんよ。
試験に合格した後は、実務研修を修了し、登録などの手続きを行う必要があります。
そのため、実際にケアマネージャーとして働き始めるまでには、試験や研修にかかる期間も考えておきましょう。
介護福祉士の資格取得に必要な条件や、働きながら取得する方法については、こちらの記事でくわしく解説しています!

看護師・社会福祉士から目指す場合
看護師や社会福祉士からケアマネージャーを目指す場合も、資格登録後、少なくとも5年以上かかります。
ケアマネージャーの試験を受けるには、それぞれの資格を活かした仕事で、5年以上、かつ900日以上の実務経験が必要です。
例えば、看護師であれば病院や介護施設などで看護業務を行った経験、社会福祉士であれば相談業務などを行った経験が、実務経験として認められます。
ただし、資格を持っていても、仕事内容によっては実務経験として認められない場合もありますよ。
試験に合格した後は、実務研修や登録などの手続きが必要となるため、資格取得までの期間も考えておきましょう。
無資格・未経験から目指す場合
無資格・未経験からケアマネージャーを目指す場合、介護福祉士を経由するルートでは、受験資格を得るまでに最短でも約8年かかります。
まずは介護の仕事を始め、働きながら実務者研修を修了し、3年以上の実務経験を積んで介護福祉士の資格取得を目指します。
その後、介護福祉士として登録されてから、さらに5年以上、かつ900日以上の実務経験を積むことで、ケアマネージャーの受験資格を得られますよ。
① 介護の仕事を始め、実務者研修を修了する
⇩
② 実務経験を3年以上積み、介護福祉士の資格を取得する
⇩
③ 介護福祉士の登録後、5年以上、かつ900日以上の実務経験を積む
⇩
④ ケアマネージャー試験に合格し、実務研修を修了する
ただし、約8年というのは受験資格を得るまでの最短の目安です。実際には日程や資格登録、研修などによって、さらに期間が必要になります。
ケアマネージャーになるまでには時間がかかりますが、早めに資格取得の計画を立てることで、無理なく準備を進められます。
無資格からでも、働きながら一つずつ資格を取得し、ケアマネージャーを目指すことができますよ。
介護の仕事が初めての方は、まず初任者研修や実務者研修について知っておくと、資格取得の道筋がわかりやすくなりますよ!


ケアマネージャーの資格取得までの流れ

ケアマネージャーになるには、受験資格を満たすだけでなく、試験への合格や実務研修の修了など、いくつかの手続きが必要です。
資格取得までの流れを事前に知っておくことで、計画的に準備を進められます。
ここでは、受験の申し込みから資格取得までの手順を、4つのステップに分けてわかりやすく解説しますね。
受験資格を確認して申し込む
ケアマネージャーの試験を受けるには、まず自分が受験資格を満たしているか確認し、申し込みの準備を進めます。
試験の申し込みは、原則として受験する都道府県の指定する窓口で行います。
- 受験申込書:氏名や住所などの必要事項を記入する
- 実務経験証明書:勤務先に実務経験を証明してもらう
- 資格証明書の写し:介護福祉士などの資格を確認する
必要な書類や申し込み方法は、都道府県によって異なります。
特に、実務経験証明書は勤務先への依頼が必要なため、早めに準備しておくと安心ですね。
試験の申し込み期間や提出期限を確認し、余裕を持って手続きを進めましょう。
ケアマネージャー試験を受験する
受験の申し込みが完了したら、試験に向けて準備を進めましょう。
ケアマネージャー試験(介護支援専門員実務研修受講試験)は、例年10月に実施される筆記試験です。
試験では、介護保険制度やケアマネジメント、保健医療・福祉サービスなどの知識が問われます。
出題範囲が広いため、試験日から逆算して学習計画を立て、過去問題などを活用しながら勉強を進めることが大切ですね。
試験当日は、受験票や必要な持ち物を確認し、時間に余裕を持って会場へ向かいましょう。
合格後に実務研修を修了する
ケアマネージャー試験に合格した後は、都道府県が実施する「介護支援専門員実務研修」を受講します。
この研修では、ケアマネージャーとして働くために必要な知識や技術を学びます。
- 講義:介護保険制度やケアマネジメントの基本を学ぶ
- 演習:事例を使ってケアプランの作成方法などを学ぶ
- 実習:実際のケアマネジメント業務を体験する
実務研修は原則87時間で、修了するまでには一定の期間が必要です。
試験に合格しただけではケアマネージャーとして働けないため、研修の日程を確認し、計画的に受講しましょう。
*なお、研修の日程や実施方法は都道府県によって異なります。
登録申請と専門員証の交付を受ける
実務研修を修了したら、都道府県に介護支援専門員の登録申請を行います。
登録が完了した後は、「介護支援専門員証」の交付を申請します。
ケアマネージャーとして働くには、この専門員証の交付を受ける必要があります。
① 実務研修を修了する:研修の修了証明書を受け取る
⇩
② 登録申請を行う:都道府県に必要な書類を提出する
⇩
③ 専門員証の交付を受ける:交付申請を行い、専門員証を受け取る
なお、介護支援専門員の登録は、原則として実務研修を修了した日から3か月以内に申請する必要があります。
また、介護支援専門員証の有効期間は5年間です。引き続きケアマネージャーとして働く場合は、有効期間が切れる前に必要な更新手続きを行いましょう。
これで、ケアマネージャーとして働くための準備が整いますね。
ケアマネージャーの試験内容と難易度

ケアマネージャーの試験は、介護保険制度や保健医療・福祉サービスなど、幅広い知識が求められる試験です。
これから受験を考えている方の中には、「どんな問題が出るの?」「合格するのは難しい?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、試験の日程や受験費用、出題内容、合格率などについてわかりやすく解説しますね。
試験日程と受験費用
ケアマネージャー試験は、年に1回例年10月に全国一斉に実施されます。
- 試験日:2026年10月11日(日)
- 合格発表日:2026年11月24日(火)
- 申し込み期間:5月下旬〜6月下旬
- 受験費用:7,260円〜14,000円程度
申し込み期間を過ぎると受験できないため、早めに日程を確認しておくことが大切ですね。
*試験日程や受験費用は変更される場合があるため、受験する都道府県の公式サイトで最新情報を確認しましょう。
試験の出題内容と形式
ケアマネージャー試験は、全60問のマークシート方式で、試験時間は120分です。
出題内容は、大きく2つの分野に分かれています。
| 出題分野 | 問題数 | 主な内容 |
| 介護支援分野 | 25問 | ・介護保険制度 ・要介護認定 ・ケアプランの作成など |
| 保健医療福祉サービス分野 | 35問 | ・医療や介護に関する知識 ・福祉サービスなど |
| 合計 | 60問 |
試験は「五肢複択方式」で、5つの選択肢から正しいものを複数選ぶ形式です。
記述式の問題はありませんが、正しい答えを全て選ぶ必要があるため、内容をしっかり理解しておくことが大切ですね。
また、試験では介護保険制度だけでなく、医療や福祉についても幅広い知識が求められます。
過去問題を繰り返し解きながら、苦手な分野を少しずつ減らしていきましょう。
試験の合格率と難易度
ケアマネージャー試験は、合格率が低く、難易度の高い試験といわれています。
2025年度(第28回)の全国合格率は25.6%で、約4人に1人が合格していますよ。
| 試験年度 | 合格率 | |
| 2023年度 | 21.0% | |
| 2024年度 | 32.1% | |
| 2025年度 | 25.6% |
試験が難しい理由の一つは、幅広い知識が求められることです。
また、合格するには「介護支援分野」と「保健医療福祉サービス分野」の両方で、それぞれの合格基準を満たす必要があります。
合格基準は各分野の正答率70%を目安に、問題の難しさによって毎年調整されます。
そのため、得意な分野だけで点数を取るのではなく、どちらの分野もバランスよく勉強することが大切ですね。
難易度は高いものの、早めに学習計画を立て、過去問題を繰り返し解くことで、合格に向けた準備を進められますよ。
ケアマネージャーの受験資格に関するよくある質問

ケアマネージャーの受験資格については、必要な資格や実務経験、今後の制度変更など、気になることも多いのではないでしょうか。
ここでは、受験を考えている方からよくある質問を取り上げ、わかりやすくお答えしますね。
初任者研修や実務者研修だけで受験できる?
いいえ、初任者研修や実務者研修を修了しただけでは、ケアマネージャー試験を受験できません。
受験するには介護福祉士などの対象となる国家資格を持ち、必要な実務経験を積むことが基本条件です。
ただし、初任者研修や実務者研修は、介護福祉士を目指すための大切なステップになります。
無資格からケアマネージャーを目指す方は、働きながら実務者研修を修了し、介護福祉士の資格取得を目指すとよいでしょう。
その後、必要な実務経験を積むことで、ケアマネージャーの受験資格を得られますよ。
実務経験はいつまでに満たせばよい?
ケアマネージャーの受験に必要な実務経験は、原則として試験日の前日までに満たす必要があります。
申し込みの時点で5年以上・900日以上の条件を満たしていなくても、試験日の前日までに達する見込みがあれば、受験できる場合がありますよ。
その場合は、申し込み時に「実務経験見込証明書」などを提出し、条件を満たした後に正式な証明書を提出する手続きが必要です。
ただし、必要な書類や提出期限は都道府県によって異なります。
受験を予定している方は、早めに試験案内を確認しておきましょう。
ケアマネージャーの受験資格は今後変わる?
ケアマネージャーの受験資格は、今後見直される可能性があります。
現在は、受験資格として認められる仕事で5年以上、かつ900日以上の実務経験が必要ですが、実務経験の条件を5年以上から3年以上に短縮する案が検討されています。
この見直しは、ケアマネージャーを目指しやすくし、人材を確保することなどが目的です。
ただし、制度の変更内容や実施時期については、正式な情報を確認する必要がありますね。
これから受験を考えている方は、厚生労働省や都道府県の公式サイトで最新情報を確認しましょう。
まとめ|受験資格を確認してケアマネージャーを目指そう

ケアマンージャーになるには、資格だけでなく実務経験も必要なんだね。

そうだね。まずは自分が受験資格を満たしているか確認することが大切だよ。

無資格からでも、ケアマネージャーを目指せるとわかって安心したよ。

働きながら資格をとって、少しずつ経験を積んでいけばいいんだよ。

試験は難しそうだけど、私も挑戦してみたいな!

目標に向かって、今からできることから準備を始めてみよう!
ケアマネージャーの試験を受けるには、受験資格として認められる資格や仕事の経験など、一定の条件を満たす必要があります。
- 受験資格:決められた仕事で5年以上、かつ900日以上の実務経験が必要
- 資格取得までの流れ:受験申し込み⇨試験合格⇨実務研修⇨登録・専門員証の交付
- 試験の難易度:2025年度の合格率は25.6%で、約4人に1人が合格
- 無資格からの挑戦:介護福祉士を経由する場合、受験資格を得るまでに最短約8年
ケアマネージャーになるまでには時間がかかりますが、必要な資格や経験を確認し、一つずつ準備を進めることが大切ですね。
まずは自分の受験資格を確認し、ケアマネージャーへの第一歩を踏み出しましょう。

